Blenderで大幅なポリゴン削減
VRChatに対応したアバターにするには2万ポリゴン未満にしないといけない
そのためにポリゴンの削減という工程を行う必要があることを
前々回の記事で書きました。
Cat'sには一括削減という便利な機能があるのですが、
ポリゴンを半数以上削らないといけないようなモデルに対しては
細部が歪むという現象が起こりやすくなってしまいます。
例としては
指先カーリーしたり
あとはテクスチャがずれずれになったりですね
そのためパーツごとに優先順位を付けてポリゴンを削っていくという
工程が必要になります。
私にも必要になるなんて後先の話だと思ってました。
でも、VRChatWikiのアバター許可リストを巡っていたら
とても素敵なモデルに出会ってしまいました。
ラフィーちゃん!!!
なお、こちらからお借りしてきました
そしてポリゴン数は
126,106ポリゴン
じゅうにまん……
こんなに、こんなにも素敵なモデルなのにVRChatに持っていくには
平均で少なくとも1/6以下にしないといけないんですね……
それでもラフィーちゃんになりたい欲は抑えきれないので進めていきましょう。
目次
パーツごとに分割
読み込んだデータは人体のパーツが全て統合された状態になっています。
個々のパーツに分ける作業をしていかなければいけません。
でも簡単です!
このBodyってやつが統合された体です。
(Ver0.7.1)
「Separate by Materials」ってのをぽちっと
はい!分割完了です!!
レイヤーの使い方?
Blenderにはレイヤー機能というのがあるそうで
Blender歴1週間の私にはレイヤーというよりも平行世界って感じなのですが
便利そうな機能なので使いたいと思います。
まず、分けたい対象のパーツを右クリック
すると
おわかりでしょうか
ツインテールを選択しました。
選択した周りのところがオレンジ色になってますね。
選択した上で右の方の窓にある立方体のアイコンを押します。
トランスフォームとか出てきたら押したところがあってます。
ちょっと下にレイヤーっていうのがありますね。
この中の□が10個ほどあるボックスの右側をクリックしてみましょう。
すると
ツインテが無くなりました!!
でも慌てずに
ウィンドウの下の方にあるこのレイヤー関係っぽい部分をクリックすると
ツインテが現れましたね。
レイヤーを変えることでポリゴン削減したときにじっくり差異を
見ることが出来るようになります。
パーツごとにポリゴン削減
レイヤーを変えたパーツのポリゴンを削減していきましょう。
その前にシェイプキーについてお話しします。
ウィンドウの右のほうにある▽のアイコンをクリックします。
シェイプキーはモーションなどを付けるのに必要な感じのやつで
シェイプキーの付いたパーツは
手を付けてはいけません!!
あ、ただ「Basis」ってついてるのは消しましょう。
シェイプキーが付いたままだとポリゴン削減が実行されません。
シェイプキーは右の「-」ボタンで消えます。
こういったシェイプキーのついたパーツは極力弄らないようにしましょう。
後々モーション付けられずに泣くことになります。
今度は立方体のアイコンではなくスパナのアイコンを選びましょう。
「追加」⇒「ポリゴン数削減」
を選びます。
するとこのようなタブが下に追加されます。
面数というのはポリゴン数を表すようです。
比率を変えながら前後を見比べて
いろんな角度から覗き込んで劣化度合いが許せるポイントを探ります。
1000前後まで落とせたので1/20ですね。
幸先のいいスタートです。
こうなりました。
あまり大きくは変わってないはず…!
1000切った辺りでテクスチャにずれが生じてきました。
次のパーツに行きましょう
表示レイヤーを左側に戻して次に着手したいパーツを選択
表示レイヤーを変更します。
サイドヘアーというやつです。
今度は右から2番目に
削減が終わったら右に移動させます。
これを延々と繰り返してもともとのレイヤーから
表示されているものがなくなるまでやります。
分けたパーツを統合
分けたパーツをまとめないとゲーム中の読み込み等が遅くなってしまい
他人に迷惑をかけてしまうことがあるそうです。
まあこれも便利なツールのおかげで楽勝なんですけどねー
「Join Meshes」を押すと統合されます!
この時にレイヤーが分かれているパーツは統合されないのでご注意!!
FBX出力
いいかんじの設定で出力します。
これ参考に
まとめ
めでたくラフィーちゃんになることが出来ました。
ちょうかわいいです!!
服のラフな感じの着こなしとか表情とかたまらないですよね!!!!
表情とかももっと増やしたいのでまだまだやることは尽きなさそうです。